ネコのたくらみ

仕事も恋も人生も、すべて崖っぷち、でも危機感ゼロ。 そんなネコの日常です。

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009/06/14

千家十職×みんぱく

国立民族学博物館に行ってきた。
「千家十職×みんぱく茶の湯のものづくりと世界のわざ」展

はじめて民俗学博物館なるところを訪れたが、
なるほど「みんぱく」らしさの出たおもしろい展覧会だった。

「千家十職」について補足すると、茶道三千家に出入りする十の職家を指す尊称である。
つまり今話題の世襲によって技を受け継いだ職人の家系である。
一覧にすると、下記のとおり。

 茶碗師  樂吉左衛門、
 釜 師  大西清右衛門、
 塗 師  中村宗哲、
 指物師  駒沢利斎
 金物師  中川浄益 、  
 袋 師  土田友湖、
 表具師  奥村吉兵衛、 
 一閑張細工師  飛来一閑、
 竹細工・柄杓師 黒田正玄、
 土風炉・焼物師 永樂善五郎、

普通、百貨店の催事や、ちょっとした展覧会で「千家十職」展というと、
歴代の作品をずらっと展示したり、茶会記にのっとったお道具の取り合わせを
並べてみたりして、茶道一色!の展覧会になることと思う。

それはそれでかなり見ごたえがあり、茶道に少なからずとも興味のある人は
こぞって押し寄せるだろう。もちろんネコもその一人だ。

しかし今回みんぱくで行われた展覧会はちょっと違った。

「茶道」、「千家御用達」、「○○宗匠お好みの・・・」、「だれだれのお箱書きの・・・」
という大きな暖簾に隠れてしまいがちであった、職人それぞれの技にピンスポットが
当てられた展覧会であったといえる。
当たり前のようで、今までなかったのではないだろうか・・・。

また、面白い企画だったなぁ、と思ったのが、民族博物館の所蔵庫に当代の十名が入り、
世界各地、多くの民族から集められた道具や衣装をそれぞれピックアップし、
そのインスピレーションから、一職人として新しい「もの」を制作するというものだ。

普段、主に茶道具に携わり、千家などの依頼を受けて制作をしている方々が
自由に、各々の感性で、好きなものをその技によって作るという・・・
簡単なようで、大変難しいことだったのではないだろうか。

ま、ネコなんぞに、どうこう言われたくないだろうが、
やはり「型」からは飛び出せなかったのだろうかと感じる作品もあり、
こんな感性をお持ちなんだ・・・と、再発見することができた作品もあったのではないか。


なによりネコが感心させられたのは、この企画をした学芸員だな。
普段の生活では触れることも、知る機会もない日本の伝統の技とその匠達を
一人の職人としてぐっと身近に感じ、また広く知らしめるきっかけにもなったのではないだろうか。

最終日にのぞきに行ってしまったので、お薦めはもうできないが、
こんな企画のできる学芸員がいるのなら、みんぱくの企画展・・・今後も期待しよう!


スポンサーサイト

2009/04/07

燈火で見る屏風絵鑑賞会 in 金沢

先日、日帰りで金沢に行ってきた。

金沢には 酒・魚・伝統文化 とネコの大好物が三拍子揃っているので、
以前からことあるたびにおとづれる土地であるが、日帰りとは初めての経験。

というのも、金沢市立中村記念美術館の旧中村邸で行われた
 「燈火で見る」屏風絵鑑賞会
これに参加するためだ。

以前から、金屏風を蝋燭の炎で鑑賞してみたいと希望していたが、
素人には夢なのだろうと半ばあきらめていた。

だって、文化財にでもなろうかという時代物の屏風の近くで火をつけて鑑賞できるなんて
学者でもなければ、価値もわからないままテレビ番組に起用された芸能人くらいだろうと思っていた。

嬉しい・・・絶対行きたい!!と葉書にて応募、みごと(?)当選というわけだ。
(詳しくはこちら

記事にもあるように、鑑賞させていただけたのは下記3つの屏風。

  「波に千鳥図屏風」(桃山時代から江戸初期・作者不詳)
  「祇園祭礼図屏風」(加藤遠沢)
  「虎図屏風」(江戸初期 狩野常信)

蛍光灯の強く白い光で鑑賞することに慣れている我々の目では、
蝋燭がともされてもしばらくは暗くて墨跡などはよく見ることができない。
しかし5分もすると黄色く揺れる炎に照らし出される映像に釘づけになった。

普段通り上からの光線(蛍光灯など)で屏風絵を鑑賞すると、平面で抑揚がなく
金箔のキラキラとした光が強くてひたすら華やかな印象をうけるが、
蝋燭の明かりに照らされた金屏風はやわらかく優しい光として画題を浮かび上がらせる。

波に遊ぶ千鳥の腹に施された胡粉は蝋燭の炎で白くやわらかく羽毛の温かみが生まれている。
千鳥の羽や小さな足が蝋燭のゆらめきとともに動きすら感じる。

祇園祭に賑わう町の様子は蝋燭の光で、まるでざわめいているようだ。
どこか一点に目を置いていると、目の端で子供が飛び出してきたかと錯覚する。

そして、虎。 いつもの光の下では真ん丸な眼の滑稽な表情に思えるが、
その陰影のすばらしいこと。眼はとびだして眼光鋭く、体はがっちりとして猫のように丸い。
体毛はゆらゆらと炎に合わせて呼吸しているようだ。
今で言う、3Dのような、だまし絵のような・・・予想はしていたが予想を超えている。
あちらこちらに虎図があるのもうなずけるな。ひとつの流行のようなものだったのではないだろうか。
面白いので私もひとつ書いてもらおう!みたいな・・・。



好評であったのか、同美術館でも月末にもういちどこのイベントを行っていたようだ。
このような機会があればぜひ参加してほしい。
蝋燭のゆらめく炎に息づく美を是非体感してほしい!

2008/07/20

モディリアーニ (in 国立国際美術館)

モディリアーニ

モディリアーニ展に行ってきた。
なぜかいま関西で同時に二つの大きなモディリアーニ展が開催されている。
油絵は総勢400点ほどしかないとのことなので、世界的に見てもかなり大きな回顧展といえよう。
今回は大阪の国立国際美術館へ行ってきた。

モディリアーニの誕生からその死まで・・・
一人の画家の人生を理解しながら作品の変遷を追っていくという、モディリアーニの人生そのままに非常にドラマチックな構成であった。

モディリアーニといえば、その特徴的な肖像画が印象的で、好みが二分する画家だといえる。
長い首になで肩の女性。表情のない似通った容貌…これが多くの人々の“モディリアーニ”ではないだろうか。

しかし、今回の展覧会でよ~くわかった。
ひとつひとつの肖像画はそれぞれの特徴を正確にとらえており、無表情と思えていた女性たちの表情は生き生きとこちらに語りかけるように思える。
これがモディリアーニか!とネコには目から鱗の数時間だった。

ゴッホにしろ、セザンヌにしろ、不遇のまま生涯を終える画家は多い。
しかし、モディリアーニは名声こそ生前に手に入れることはできなかったが、常に引き立ててくれる人と出会っている。そのことも今回、多くの彼の作品を見ていると不思議ではない。
モディリアーニとはなんと魅力的な画家なんだろう・・・


また、今回は画家の生きてきた道を前面にだした展覧会ということでネコが興味深かったのが、多くのスペースを取っていた彼の“スケッチ”だ。

彫刻家を目指していた初めの頃のスケッチは直線的で、動きや形というものにこだわって習作を繰り返した跡が感じられるが、後期のスケッチを見ると全体の構成や表情に時間を割いて描かれた形跡があり、あきらかな方向転換をみることができる。

モディリアーニ展、おすすめです!

2008/07/13

ルノワール+ルノワール

今月は週末ごとに美術展へ足を運んでいる。
7月に入って急激な暑さが加わったというのに珍しく行動的なあたし。

というのも、7月5日の京都近代美術館で行われていた「ルノワール+ルノワ-ル展」は細見美術館友の会で申込んだものが当たったのと、翌週12日の香雪美術館も招待券を頂戴したというわけだ。
「無料」ってエネルギーの全てになっちゃうから不思議ね 笑

「ルノワール+ルノワ-ル展」は画家ルノアールと、その息子で映画監督のルノアールの親子に焦点をあてた面白い企画展で、2005年にパリで開催され大反響を呼んだというものだった。
通常「ルノワール展」であれば一時間待ちは必須と思われる人気展になるだろうが、残念ながら息子のジャン・ルノワール監督が知られていないせいもあってか、あまり注目された展覧会ではなかったというのが実情だろう。人もさほど多くなかった。

かくいうネコも可愛らしい肖像画にて息子の存在を知っていたのみだが、ルノアールの『水浴(習作)』とジャン監督の水浴びのシーンが並べて上映されていたので、「なるほどこのシーンはお父様の影響をうけている・・・のかもね」と思うことができる。

・・・と、これが今回の企画の正しい鑑賞の仕方かもしれないが、フランスの森をみたことのないネコにはどの映画のシーンもルノアール的であり、モネ的でもあり、ドガだと言われれば、あぁそうか…と思ってしまう(笑)価値ありませんね~

でもルノワールといえばふわっとした人物画を思い出すが、風景がというのは珍しいと思わない?
なんでもない小屋のある風景や、緑の濃い一面のバナナ畑の絵など、新たなルノワールを見ることができたようで、ちょっと感動した。

もちろん日本人好みの人物画も多数あり、教科書にも載っていたであろう「都会のダンス」と「田舎のダンス」の「田舎のダンス」も出展されている。
この作品を人ごみもなく間近でしげしげと数十分もみることができるなんて思わなかった…お得感たっぷりだ。

細見美術館と京都近代美術館のコラボと今回の企画は、美術館のバックグランドを見ることができるというもので、ネコはこれにひかれて応募したのだが、付随したこの展覧会が思いのほかよかったので、そっちの説明が長くなってしまった…

バックヤードの感想はまた次の機会にでも・・・。 
あ、香雪美術館の話も・・・ 笑

2008/05/05

秋野不矩 展

このGWは「文化・芸術の初夏」と題してもいいくらい美しいもの、文化的なものに触れることができたといえる。

3日は前述のとおり、出雲大社で日本の歴史と民俗に触れ、足立美術館で日本画壇の近代化をみて、
そして4日。

京都国立近代美術館で開催されていた「秋野不矩展」に行ってきた。

生誕100年ということで初めて大規模に行われた回顧展・・・らしい。
というのも、実は秋野不矩という画家をあまり知らなかった。人の良さそうなおばあちゃんの描く牧歌的な絵画という印象しかなかったのだ。
普段ならスルーしてしまうところだが、チラシの絵にひかれ時間をやりくりして足を運んだ。

flyer363recto.jpg


この展覧会がよかった!
チラシの『帰牛』は会場入って割とすぐ飾られていたのだが、ここでネコさん一発KO
水面に銀が使われていて、牛の行進で濁ったであろう水面を光がキラキラ乱反射している様子が視覚より感覚に入り込む感じ・・・わかる?(笑) 

あとガンジス川を黄土で描いた作品『ガンガー』も素晴らしかった。
夕日に映えた豊かなガンジス川を水牛(かな?)が渡っている絵で、あまりの雄大さに絵の前から動けなくなってしまったもの。

インドやパキスタンでの作品は、その前に立つと、照り返す太陽の熱と光、砂混じりの風すら感じる。
牧歌的なんておおよそ間違いで、力強く圧倒され、そして引きずり込まれるような魅力たっぷりの作品たちであった。
しかし、あの小さな体からどうすればこれほどのエネルギーが発散されるのだろう。


秋野不矩さん
ネコランキングかなりの上位にランクイン!おめでとうございます! 笑

ホーム

Home

 

プロフィール

ネコトモ

Author:ネコトモ
仕事も恋愛も中途半端な立ち位置をKeepしています。

趣味はお稽古ごと。
花嫁準備は万全ながら、なかなか飼い主に巡り合えない
自称、幸せ迷子の仔猫(?)ちゃんです。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。